夏本健司ウェブデザイナー資格

「Webデザイナーの資格はあった方がいいですか?」

Webデザイナーの実際の現場では・・・

これは、私が一番多く受ける質問の1つです。結論から言うと、私はWebデザイナーに関する資格を1つも持っていません。ですが、Webデザイナーとして20年以上も仕事を続けられています。私の周りを見渡しても、Webデザイナーの資格を持っている人より、持っていない人の方が圧倒的に多いです。就活、転職の場においても、Webデザインの資格を持っておいる人を重視する」ということはあまり耳にしたことはありません。

Webデザイナーは3つの力が評価される世界

私は、Webデザイナーという職業は、3つの力が必要と思っています。1つはマイインドセット。つまり自分がWebデザイナーとして何をすべきか、という考え方を持っているかということです。
次にスキルセット。つまり技術のことです。Webデザイナーには、デザインのスキル、コードを書くスキル、コミュニケーションスキル、マーケティングスキル、ビジネススキルなど、多くの高度な技術が必要です。
最後は、ツールセット。これはどれだけ多くの、最新の道具を知っていて、それを使いこなせるか、という知識と能力のことです。
良い仕事をしたと、お客様やチームメンバーや上司などに評価されるWebデザイナーは、間違いなく、この3つの能力が高い領域で備わっている人です。

私が資格を取ることを勧めない理由

私ビギナーデザイナーに、あまり積極的にWebデザインの資格を取ることを薦めません。何故なら、資格のほとんどがスキルセットとツールセットの一部しか扱っていないからです。もしも、資格の内容が、マインドセットも含めた3つの要素をバランス良く網羅しているのであれば、資格を取ることを薦めるかもしれませんが、残念がら実際にはそうではありません。

資格ビジネスという産業

どんな職業でも共通していると思いますが、それなりの大きさの産業を形成している業界では、必ず「資格ビジネス」というビジネス形態が存在しています。
その業界のビギナーに、資格を取らせることを目的としたビジネスのことです。こういったビジネス形態の問題点は、多くが関連メーカーと組んで、そのメーカーに有利なように(例えばソフトウェアであれば、そのソフトウェアを使うことを前提としているような)仕組まれていたりすることです。
これによって、資格そのものが、仕事をするための本質的なスキルから遠ざかり、技術偏重、ツール偏重になってしまう危険性があります。

Webデザイン業界の抱える問題

事実、現在のWeb業界では次のような問題点があります。「特定のメーカーのソフトウェアを使わないと、仕事ができない」「決まった技術でいつも同じ制作ならできるが、応用を効かせたり、自分で考えて解決方法を判断したりすることができない」などです。
これらの問題は、先に挙げた技術偏重、ツール偏重になっている傾向の一端で、本来なら専門家としてお客様に対して一番最適な解決方法を考えてサービスを提供すべきであることがないがしろにされていると言っても過言ではない状況と言えます。

資格を取る目的があるのなら良い

この業界は、資格があるから仕事が評価される、という業界ではありません。もちろん、中には「資格を取って、自分の技術に自信を持ちたい」という人や「資格を持っていると、資格手当がつくから」といった理由から資格が欲しい、という人もいるでしょうから、そのような人の資格取得まで否定するつもりはありません。そういう人はそのような明確な目的があるのだから、むしろ応援します。
しかし忘れて欲しくないのは、職業人として本当に必要なのは、先に挙げたマインドセット、スキルセット、ツールセットの3つの要素でです。これからWebデザイナーを目指す人には、現在の資格ではこの3つをバランス良く習得することができない、ということを知った上で、自分にとってWebデザイナーの資格がどういう位置づけのものなのかをしっかり認識しておいていただきたいです。

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